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地中美術館の「キッズ in ミュージアム」とは?

地中美術館では、小学校・中学校向けの鑑賞プログラム「キッズ in ミュージアム」を実施しています。一般のお客様が入られる開館前の時間帯を使って、美術館スタッフがツアー形式で子供たちと一緒に作品や建築を鑑賞するプログラムです。対話を取り入れながら、子供たちが作品を観察・鑑賞することをサポートします。

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安藤建築の中に、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの3作家の作品を恒久展示している地中美術館。作品は変わりませんが、子供たちの解釈は十人十色です。例えば、直島の小学生には、モネの作品を見て「海の中だ!」と表現する児童もいます。個人の体験は日常の生活に結び付いており、鑑賞を通じて自分のことを改めて考えるきっかけにもなります。また、他の人が自分とは違った見方をしていることへの気づきなど、新しい発見もあるでしょう。子供たちの開かれた感覚から出てくる言葉には、思いもしなかった観点が隠されています。

この春には、キッズプログラムの新たな試みとして、岡山市立芳泉中学校の美術部生徒の皆さんとワークショップを行いました。地中美術館は、自然光で展示している作品スペース、建築空間が多いことから、作品や建築を観ながら気になった「光」と「影」を写真に収め、発表し、共有するという試みです1

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「絵やものだけでなく、それを置く場所によって見方も変わってくる」
「自然の光が瞬間瞬間で微妙に違っていて、その時々で新しい作品ができあがっている」
「雨や曇りの日だとまた違った作品が見えるのだろう」

鑑賞後の発表で寄せられた感想からは、作品自体だけでなく、場所や時間と結びついた鑑賞についての言葉も見られました。また、「人によって感じ方、捉え方が違っていて、また新たな視点で作品を観ることができた」といった、他人の解釈を聞き自分の観点を広げられたという声も。多様な光の表現に触れながら、日常の中に当たり前に存在する自然としての「光」と「影」に対する見方、感じ方の変容を通して、美術館を出た後の日常もまた別の映り方をしていくかもしれません。

地中美術館の作品空間は、作家の意図を語るというよりも、鑑賞をきっかけに自由に感じ、考える時間を過ごすように構想されています。子供たちの自由な発想や言葉で作品と向き合うことは、地中美術館の目指す体験にも繋がっていきます。

美術館には、作品鑑賞を通して子供たちが「見る」力を養い、自分の価値観に気づいたり他人の意見を受け入れて見解を広げたりする機会を提供する役割があると私たちは考えています。感性を豊かにすることは、いかに社会の中でよりよく生きていくかを考える力にも繋がっていくのではないでしょうか。

地中美術館では、ツアー形式で実施する学校向けプログラム「キッズ in ミュージアム」の他に、通常の自由鑑賞時にお配りしているキッズカードもあります。ご家族で鑑賞される際には是非ご活用いただき、お子様の発見を一緒に探してみていただけると嬉しいです。

注1:地中美術館では、訪れる皆様にその場での体験を大切にしていただきたいという思いから、通常、館内でのビデオ、写真撮影、模写はご遠慮いただいています。岡山市立芳泉中学校の皆さんとのワークショップでは、プログラムの一環として特別に写真撮影をしています。

ブログ記事ー一覧

ベネッセアートサイト直島 お客様の声(2020年9月)

2020.10.30

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9月にベネッセアートサイト直島の直島、豊島、犬島の各アート施設を訪れたお客様からアンケートでいただいたご感想の一部を紹介します。記事を読む

アーカイブ・シリーズ 第11回<br>「地中美術館」よりクロード・モネ室

2020.10.30

アーカイブ・シリーズ 第11回
「地中美術館」よりクロード・モネ室

地中美術館は瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。この美術館の構想は、モネの描いた2×6メートルの作品を取得したことをきっかけに始まりました。記事を読む

ベネッセハウス お客様の声(2020年9月)

2020.10.29

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9月にベネッセハウスに宿泊されたお客様からアンケートでいただいたご感想の一部を紹介します。記事を読む

アーカイブ・シリーズ 第10回<br>安藤忠雄氏の設計による<br>「ベネッセハウス ミュージアム」

2020.10.22

アーカイブ・シリーズ 第10回
安藤忠雄氏の設計による
「ベネッセハウス ミュージアム」

ベネッセハウス ミュージアムは、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、美術館とホテルが一体となった施設として1992年に開館しました。瀬戸内海を望む高台に建ち、大きな開口部から島の自然を内部へと導き入れる構造の建物は、安藤忠雄氏の設計によるものです。記事を読む

豊島美術館 0歳~6歳のための<br>親子鑑賞プログラム レポート

2020.10.21

豊島美術館 0歳~6歳のための
親子鑑賞プログラム レポート

豊島美術館では、開館前の美術館を貸し切り、小さなお子さまと一緒にご家族でゆっくりと鑑賞していただく「0歳~6歳のための親子鑑賞プログラム」を2020年10月の毎週土曜日に実施しています。今回のブログでは、プログラム初回の10月3日(土)の様子と、参加されたご家族の感想をお届けいたします。記事を読む

アーカイブ・シリーズ 第9回<br>「犬島精錬所美術館」より

2020.10.15

アーカイブ・シリーズ 第9回
「犬島精錬所美術館」より

「犬島精錬所美術館」は銅の製錬所の遺構を保存・再生してつくられた美術館です。「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもと、自然エネルギーを利用した環境に負荷を与えない三分一博志氏の建築と、日本の近代化に警鐘をならした三島由紀夫をモチーフにした柳幸典氏の作品、植物の力を利用した水質浄化システムが導入されています。記事を読む

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