直島新美術館
2025年春、本村地区近くの高台に、新たに直島新美術館が開館します。
当館は、ベネッセアートサイト直島における安藤忠雄設計のアート施設として10番目になります。地下2階、地上1階の3層からなる美術館では、日本も含めたアジア地域のアーティストの代表作やコミッション・ワークを中心に展示・収集します。
また、企画展示の開催や、トーク、ワークショップといったパブリックプログラムなど展示以外の美術館活動にも取り組み、より多様な視点や表現、時代や社会に対する多義的なメッセージを発信するとともに、繰り返し人々が訪れ、島内外の多種多様な人々が出会う交流・連携の場としても機能させていきます。
直島新美術館が島の数々のアート施設をつなげ、美術館群として捉えることで、より一層自然や集落と一体化したアート体験を創出するとともに、アートと建築、自然、そしてコミュニティの調和・融合のさらなる発展形を目指します。
インフォメーション
- 開館日:
- 2025年春予定
- 館長:
- 三木あき子
- 建築家:
- 安藤忠雄
- 住所:
- 香川県香川郡直島町 3299-73
展示について
開館年記念展示
恒久展示の多いベネッセアートサイト直島において、当美術館では一部を除いて、ギャラリーごとに異なる緩やかなサイクルで展示替えを行うことで、訪れるたびに変化と動きのある鑑賞体験を創出します。
開館を記念する2025年の展示では、日本、中国、韓国、インドネシア、タイ、フィリピンなどアジア地域出身の著名アーティストから新進気鋭まで11名(組)による、この場所にあわせて構想された新作や代表作を、地下2階、地上1階の建物の4つのギャラリー空間(延べ約1,500㎡)やカフェエリア、屋外の敷地などに大規模に展開します。
展覧会名:直島新美術館 開館年記念展示(仮称)
会期:2025年春〜
開館年記念展示アーティスト(姓のアルファベット順)
- - 会田誠(Aida Makoto)|1965年 新潟県生まれ 東京都拠点
- - マルタ・アティエンサ(Martha Atienza)|1981年 マニラ(フィリピン)生まれ バンタヤン島(フィリピン)拠点
- - 蔡國強(Cai Guo-Qiang)|1957年 泉州(中国)生まれ ニューヨーク(アメリカ)拠点
- - Chim↑Pom from Smappa!Group|2005年 東京都で結成 同地を拠点に活動
- - ヘリ・ドノ(Heri Dono)|1960年 ジャカルタ(インドネシア)生まれ ジョグジャカルタ(インドネシア)拠点
- - インディゲリラ(indieguerillas)|1999年 ジョグジャカルタ(インドネシア)で結成 同地を拠点に活動
- - 村上隆(Takashi Murakami)|1962年 東京都生まれ
- - N・S・ハルシャ(N. S. Harsha)|1969年 マイスール(インド)生まれ 同地拠点
- - サニタス・プラディッタスニー(Sanitas Pradittasnee)|1980年 バンコク(タイ)生まれ 同地拠点
- - ソ・ドホ(Do Ho Suh)|1962年 ソウル(韓国)生まれ ロンドン(イギリス)拠点
- - パナパン・ヨドマニー(Pannaphan Yodmanee)|1988年 ナコーンシータンマラート(タイ)生まれ バンコク(タイ)拠点
※今後、展示アーティストは変更になる可能性がございます。
建築について
建築家 安藤忠雄
ベネッセアートサイト直島で10番目となる安藤建築
直島新美術館の建築は、1992年開館のベネッセハウス ミュージアム以降、30年以上にわたり直島の数々の建物を手掛けてきた安藤忠雄氏が設計を担当します。丘の稜線をゆるやかにつなぐような大きな屋根が特徴的な建物は地下2階、地上1階建てです。トップライトから自然光が入る階段室は地上から地下まで直線状に続いており、階段の両側に4つのギャラリーが配置されています。地上フロアの北側にはカフェを併設し、瀬戸内海を臨むテラスから、豊島や行き交う漁船など、瀬戸内海らしい景観を眺めることができます。
外観は本村の集落の景観になじむよう、焼杉のイメージに合わせた黒漆喰の外壁や小石が積まれた塀などを予定しており、美術館までのアプローチや建築からも直島の歴史や人々の営みと体験が緩やかに繋がるようデザインされています。
ニュース
直島新美術館についてのニュース
・2024年10月12日 直島新美術館 開館年記念展⽰アーティスト発表のお知らせ
・2024年06月03日 2025年春開館の美術館、正式名称およびロゴ決定のお知らせ
・2023年09月05日 2025年春、直島新美術館(仮称)開館のお知らせ