天とつながる空間――安田侃「天秘」

1980年代から活動するベネッセアートサイト直島の記録をブログで紹介する「アーカイブより」。今回は、安田侃氏による「天秘」(1997年)を紹介します。

安田侃「天秘」
安田侃「天秘」1997年 撮影:山本糾

「天秘」は1997年、ベネッセハウス ミュージアムの地下1階のテラスに設置されました。この場所は9メートル四方の立方体のような空間で、壁三面がコンクリートで囲まれ、天井がなく、上部は空に向かって開放されています。安田侃氏は、この場所を空と垂直につながった空間としてとらえ、「石そのものを見せるのではなく、その上の空間を感じさせ、天とつながるものにする」と考えました。

ベネッセハウス ミュージアムにて作品を設置する安田侃さん
1997年2月21日、ベネッセハウス ミュージアムにて作品を設置する安田侃さん(中央)。撮影:山本糾

安田氏は手のひらが何かを受け止めるような形の作品をつくりました。設置時には作品がクレーンで吊り上げられ、設置場所の上方から徐々に下ろしていき、安田氏の指示のもと、微妙な位置や向きが調整されました。

撮影:山本糾
撮影:山本糾

ここを訪れた方には、二つのまるい大理石に触ったり、寝転んだりしながら、頭上の空を見上げて、空間に降り注ぐ日光や空気を感じていただければと思います。

詳しくはベネッセアートサイト直島 広報誌 2019年1月号 P16-18で紹介しています。

(写真左)撮影:山本糾、(写真右)撮影:藤塚光政
(写真左)撮影:山本糾、(写真右)撮影:藤塚光政

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