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アーカイブ・シリーズ 第4回
李禹煥による自然石を用いた作品制作プロセス

1980年代から活動するベネッセアートサイト直島の記録をブログで紹介する「ベネッセアートサイト直島 アーカイブ・シリーズ」。今回は、李禹煥美術館の制作プロセスの一部を紹介します。

李禹煥美術館 柱の広場
李禹煥美術館 柱の広場(撮影:山本糾)

2010年6月15月、直島・倉浦の谷あいに開館した李禹煥美術館は、作家・李禹煥氏の名を冠した一作家による美術館であり、建築は安藤忠雄氏によるものです。李氏の1970年代から現在に至るまでの代表作が展示されており、作品はもちろん、作品と建築、周囲の景観が影響し合うことで、静謐でありながらもダイナミックな空間を成り立たせています。

李氏が作品に用いる素材の一つとして自然石が挙げられます。李氏は作品を制作する際、作品が展示される地域にて石を採取することを重視しますが、李禹煥美術館の作品においても、李氏は岡山、香川などの瀬戸内の採石場をめぐり、山間の河川にも足を運びました。

作品に用いる石を探す李禹煥氏
2009年11月2日、万成石の採石場を訪れ、作品に用いる石を探す李禹煥氏

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作品に石を用いることについて、李氏は次のように語っています。

「自然は人類が生まれる前からあるものです。人間がいる自然こそが自然であるという人もいますが、私はそのような立場はとりません。この世界は人間がいようがいまいが存在するのです」

「人間よりも遥かに前からあって、この宇宙を生成する要素で最も古く、単純で、象徴的な存在が石なのです」

※2010年9月 李禹煥美術館でのアーティストトークより

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李氏は自然の代表物、あるいは宇宙を感じさせるものとして石をとらえ、石から生成される鉄や、コンクリートといった素材を自然石とともに空間に配置することで、人間と自然との対話を促します。李氏の作品における石は、人間という視座をこえて、自然、さらには宇宙へと目を向けさせてくれる存在といえるでしょう。

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李禹煥美術館 外観(撮影:山本糾)

あわせて、ベネッセアートサイト直島広報誌 2019年10月号 P2-9「李禹煥インタビュー:自己と世界の無限性に出合う」もぜひご覧ください。

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