草間彌生《南瓜》はいかにして直島のシンボルになったのか
1980年代から活動するベネッセアートサイト直島の記録をブログで紹介する「ベネッセアートサイト直島 アーカイブ・シリーズ」。第1回は、草間彌生氏による《南瓜》(1994年)を紹介します。
![1994年9月15日、Out of Bounds展のオープニングレセプションに訪れた草間彌生氏と《南瓜》(1994年)](/story/uploads/story/20200819_kusama-san.png)
《南瓜》は1994年に直島で開催された「Open Air '94 "Out of Bounds" ―海景の中の現代美術展―」で公開されました。上の写真は1994年9月に撮影された、展覧会のオープニングでの一コマです。草間氏と、公開されたばかりの《南瓜》が写されています。
それまでに制作された《南瓜》と直島の《南瓜》が異なるのは、場所の特徴を強く意識してつくられたことです。海に突き出た古い桟橋に設置された《南瓜》は、海の青や木々の緑のなか、黄色に彩色され、一際目をひきます。サイズはそれまでに制作された《南瓜》のなかでも最大級で、初めて野外での展示を意識してつくられました。
公開から25年以上たった今も、黒いドットをまとった黄色い《南瓜》は、独特の存在感で瀬戸内の自然と拮抗し、ここにしかない風景を見せ続けてくれています。
詳しくはベネッセアートサイト直島広報誌 2019年4月号 P16-18で紹介しています。
※画像の無断転載・使用は一切禁止です。
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