広報誌「NAOSHIMA NOTE」2016年1月号を発行しました。
2016年1月号では、瀬戸内国際芸術祭2016開幕に合わせ、3月20日に発表する大竹伸朗の最新作について特集しました。"豊島・家浦岡にあるメリヤス編みの針工場跡に、愛媛県宇和島の造船所にある船型を置く――"。そのシンプルな行為には、様々な事柄が重層的に折り重なっています。場所やものの履歴を辿ってみると、そこには海の歴史、日本経済の変遷、それに加えて、人それぞれの人生が横たわっていることも分かってきました。完成された作品を真っ新な気持ちで鑑賞することも一つの楽しみ方ですが、今回はあえてこの作品の背景に触れていただき、豊島での鑑賞体験を深めていただければと思います。
連載「島の人」でお話を伺ったのは、直島の西岡幸子さんです。「NAOSHIMA STANDARD 2」展(2006~7年)の関連企画として始まった「直島コメづくりプロジェクト」を、立ち上げ当初から今日まで支えてくださっています。子どもの頃からコメづくりが身近にある西岡さん。ご実家でも、嫁ぎ先でも、日々の生活に並走するようにこの行為は存在していたようです。今回のインタビューでは「西岡さんにとってのコメづくりとは?」と投げかけるところから始まり、結果的に、彼女の半生の中にしっかり存在するコメづくりを辿るようなお話となりました。
福武財団が資金助成を行う活動団体のコラム「OPINION――地域を考える」。今回は、ENVISI代表・吉川由美さんです。吉川さんは、宮城県南三陸町で東日本大震災前から多彩なアートプロジェクトを展開されています。震災前の2010年、南三陸町で"生きる"博覧会を開催された吉川さんは、その経緯から、震災直後は復旧活動や物資提供に協力されていました。震災前からある地域の課題、被災後に新たに浮かび上がった地域の課題。震災から5年目を迎える今、考えていることをご寄稿いただきました。
誌面は、電子版で公開中です。
ブログ記事ー一覧

2021.01.25
直島銭湯「I♥湯」に寄せられた感想をご紹介します。
直島銭湯「I♥湯」は、アーティスト・大竹伸朗が手がけた、実際に入浴できる美術施設...記事を読む

2021.01.18
寄稿「あの空気を吸いに行く」鈴木芳雄
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2021.01.15
寄稿「bene(よく)+ esse(生きる)を考える場所」神藤 秀人
アートとは「一人称」だ。一方で、デザインとは、特定の「誰か」に向けたアウトプッ...記事を読む

2021.01.13
島の暮らしとともに
ベネッセアートサイト直島では、作品や施設が自然の豊かなエリアはもちろん、人々が生...記事を読む

2021.01.06
寄稿「感じるためのレッスン」島貫 泰介
ベネッセハウス宿泊者へのささやかな特典として、隣接した美術館(ベネッセハウス ミ...記事を読む

2020.12.24
ベネッセハウス お客様の声(2020年11月)
年の瀬も近づき直島は一段と寒さを増してきました。焼杉の古い家屋が並ぶ本村の町並で...記事を読む