大竹伸朗作品制作プロセス(第2部 - 宇和島からの船型搬出)

12月5日(土)。宇和島の造船所から、大竹伸朗作品の核となる船型の搬出が行われました。午前7時、造船所の暗がりからあらわれた船型は、まるで嫁入り前の白無垢姿かのように包まれ、かつて新造船が次々と船出していったであろうレールの上を、一歩一歩、海辺へと近づいていきます。

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全長17m、幅3.7m、重さ5t。船型は、岸辺ぎりぎりまで寄ったクレーンで吊られ、台船に積み込まれます。
単に作品の資材としての船型でなく、記憶を背負った存在そのものとしての船型を無事豊島まで送り届けなければならない――。張りつめた空気が現場を包みながら、一つ一つの作業が進んでいきます。

実は、搬出予定日は2日前。連日の強風と高波により実施困難となり、2日見送られてやっと搬出の日を迎えられた経緯がありました。自然相手に打つ手もなく、連日気を揉みながら風が止むときを待っていた14人のスタッフ全員が見守る中、船型は徐々に造船所のレールを離れていきます。

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船型を乗せた台船は、ゆっくりと宇和島の造船所を離れ、ここから佐田岬を廻り、燧灘(ひうちなだ)、塩飽を走り、瀬戸大橋の下をくぐって豊島へと向かいます。

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そして、12月8日(火)に豊島・家浦港に到着します。(第3部へ続く)

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