クリスチャン・ボルタンスキー追悼特集

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クリスチャン・ボルタンスキー(1944-2021)

2010年「心臓音のアーカイブ」(豊島)、2016年に「ささやきの森」(豊島)を公開し、
ベネッセアートサイト直島の活動に多大な貢献をしてくださった作家クリスチャン・ボルタンスキー。
追悼の意を込めて、ベネッセアートサイト直島代表 福武總一郎をはじめ、
北川フラム、三木あき子によるメッセージと、
2010年の「心臓音のアーカイブ」の制作ドキュメント記事を掲載します。

  1. 追悼メッセージ
    福武 總一郎

    クリスチャン・ボルタンスキーの訃報を聞いたのは、彼が急逝した7月14日の夜のことだ。次回の越後妻有「大地の芸術祭」でも、新しい作品が公開されると聞いていたし、ベネッセアートサイト直島の活動においても、犬島での新しい作品の構想を熱心に提案してくれていた最中だったので、まさか、と耳を疑った。...
  2. 追悼メッセージ
    北川フラム

    7月14日の夜半、白羽明美さんから「クリスチャン(・ボルタンスキー)が亡くなった」との電話があった。少し前からニュースで知って呆然としていた時だった。2000年に初めてお会いして以来、越後妻有の大地の芸術祭が7回、瀬戸内国際芸術祭が3回、その間、大阪・長崎・東京で開かれた回顧展があった。...
  3. 追悼メッセージ
    三木あき子

    クリスチャン・ボルタンスキーの記憶を辿ると、パリ市立近代美術館やサル・ペトリエール病院礼拝堂など主要展示での作品体験や、フランス在住の折、家が近所で家族でご挨拶したり、何かの食事会の帰りに車で送っていただいたりした思い出に加え、強く印象に残っているのが、各種原稿用にインタビューした際に本人から語られた数々の言葉である。...
  4. クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」
    制作ドキュメント

    直島コメづくりプロジェクト
    「心臓音のアーカイブ」は2010年、豊島・唐櫃地区の唐櫃八幡神社境内にある王子が浜に建設・公開されました。この施設は「遠く離れた地に、世界中の人の心臓音を聴くことができる『図書館』をつくる」というコンセプトのもと、生まれました。...