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直島コメづくりプロジェクト連載 ―5
コメの体験「おもちつき」2017

2006年に荒れ果てた休耕田を再び耕しはじめ、直島にコメづくりの風景を復活させた直島コメづくりプロジェクト
このプロジェクトでは、一年を通じてコメづくりの文化を体験するイベント「コメの体験」を年3回開催しております。今回の記事では、2017年12月16日に開催された「コメの体験 おもちつき」についてご紹介したいと思います。

かつて直島の積浦(つむうら)地区は、山手の奥まで田んぼが広がっていました。しかし時代が進むにつれ、次第に休耕田が増え、コメづくりによる共同作業の場もなくなっていきました。
直島にコメづくりを復活させよう。昔ながらの風景を再生しよう。そんな考えから、島の方、直島を訪れた方を対象に、年3回の「コメの体験」イベントを実施しています。
今回お伝えする「おもちつき」はその3回目にあたるイベントです。

直島では1つの石臼を3人で囲っておもちをつき、これを「マワリヅキ」と呼んでいます。
子どもたちは親御さんやスタッフと一緒に、重たいきねに振り回されながら、「マワリヅキ」で必死におもちをついてくれました。「もう一回つきたい!」と2回目、3回目に挑戦する元気いっぱいの子どもたち。一方で大人にとってもやはり特別な時間となったようで、実際にもちつきをして楽しんだり、年配の方に昔のお話を聞いたり、各々が「コメの体験」をしてくださったようです。
もちつきをする機会が少なくなくなった今、体験したことのない子どもたちはもちろん、大人にとっても、皆が楽しめるイベントとなりました。

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親御さんと一緒にもちつきをする子どもたち

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今回の「おもちつき」では、ついたおもちをぜんざいとお雑煮にして頂きました。調理にはいつもお世話になっている、積浦フラワーグループの皆さん(地元のご婦人方)にご協力頂きました。当日会場でお会いすると、自転車のかごいっぱいに大根や白菜、里イモなどたくさんの野菜を持ってきてくださいました。すべて直島で自分が栽培したものだというので驚きます。
そんな新鮮野菜がたっぷり入ったお汁につきたてのお餅を入れた雑煮がおいしくないわけがありません。さらに朝早くから煮ていたぜんざいも程よい甘さで、これもまたたまらない味でした。フラワーグループの皆さんが心を込めて作ってくださったので、雑煮もぜんざいも大好評、おかわりの列が絶えませんでした。

「直島では昔、年末が近くなると、町内のあちこちからもちをつく音が聞こえていましたが、最近は幼児学園とこのイベントくらいになってしまいました」開会のご挨拶を頂いた濵中直島町長はこんなことを仰っていました。臼ときねを使った餅つきは大変手間のかかるものです。また時間とともに、私たちの生活も自然と変わっていきます。しかし、先人たちが培ってきた文化がこのまま無くなってしまうのは少し寂しい気もします。
「コメの体験」のイベントは私たちが忘れようとしているものを繋ぎ止め、次の世代へ引き渡す場所でありたいと考えています。

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