豊島 棚田プロジェクト
豊島はかつて米や野菜の生産が盛んで、その名の通り豊かな土壌と水に恵まれ、さまざまな食材を提供していましたが、日本の高度経済成長に伴い稲作や農業などの第一次産業は衰退。8ヘクタールの棚田の耕作面積は1/10までになりました。
そうしたことから、豊島の人々が行政と一緒になって、かつての食の豊かさを取り戻そうと、2009年4月、瀬戸内国際芸術祭の開催を契機に豊島「食プロジェクト」推進協議会を発足させました。福武財団はその一環として、土庄町と唐櫃棚田保存会と協働で、豊島美術館の周辺に広がる休耕田の整備を「棚田プロジェクト」としてスタートさせました。
豊島美術館の周辺では今、秋には稲穂が実り、日本の原風景ともいえる美しい棚田の景色が広がります。今後は、田圃や畑で採れたお米や果物などの食材を使い、豊島の食とアートの魅力を発信していきたいと考えています。