【重要】2024年10月1日以降のご入館分より、全アート施設でオンラインチケットを導入します。詳しくはこちらをご確認ください。
Benesse Art Site Naoshima
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2025年春開館の美術館、正式名称およびロゴ決定のお知らせ

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公益財団法人 福武財団(香川県・直島 理事長:福武英明)は、2025年春に、直島の本村地区近くの高台に新たに開館予定の美術館の正式名称を「直島新美術館」に決定しました。直島新美術館(館長:三木 あき子)のロゴは、ベネッセアートサイト直島の主要美術館である地中美術館や豊島美術館のロゴも手掛けた祖父江慎氏にデザインしていただきました。

館名について

館名:直島新美術館(なおしましんびじゅつかん)
   Naoshima New Museum of Art

1980年代後半から直島を拠点に活動を開始したベネッセアートサイト直島は、自然・建築・アートの共生、地域との協働によるコミュニティの発展などを念頭に、離島において都会とは異なるアート活動を通して、常に時代・社会と向き合い、新しい価値観を提案してきました。

直島新美術館は、直島、豊島、犬島で複数の美術館やアート施設を展開してきたベネッセアートサイト直島において、初めて館名に「直島」を冠した、集落の中に位置する美術館です。それは活動の原点である直島において、島の人々との関わりを通して地域の活性化に資する美術館のありようを改めて示すとともに、「アート・建築・自然・コミュニティの共生」のさらなる深化を図ろうとするものです。また、同館は日本を含むアジア地域の現代アートの展示や紹介を中心に、展示替えやパブリック・プログラム等、より幅広く動きのある活動に取り組みます。そして、30余年にわたるベネッセアートサイト直島の活動の集積である美術館群をつなぐ交流地点として、より多様な視点や現代社会に対するメッセージを発信し、直島や世界中の人々が繰り返し訪れ、新たな出会いや交流、気付き、想像・創造を誘発する場所を目指します。

「新」には、こうした、より幅広い活動やアートによる多様な視点、時代・社会に対する批評精神を重視するだけでなく、ベネッセアートサイト直島の長年の活動が新しい価値の創造であったことを再確認し、数百年先の未来を見据えて、今後もさらにアート活動を通して既存の価値観に対して問いかけ、挑戦し続けるという意志を込めています。

ロゴについて

地中美術館や豊島美術館のロゴは、それぞれ時代が異なる明朝体をベースに作成しました。直島新美術館のロゴの和文の骨格も、昭和16年(1941)頃から使用されている新聞用扁平明朝体をベースに、縦と横の太さの差を少なくすることで文字のサイズが小さくなっても可読性が保たれるタイプの明朝体です。そして、「直」の文字は福武財団の発足当時に用いていた最終画がなめらかな「直」です。欧文は、字送りが同じになるように合理的に設計されたスラブ系のタイプライター用書体です。和文・欧文とも数百年先を見据える直島新美術館のロゴとして、どのような変化にも対応するロゴにしました。

祖父江 慎(そぶえ しん)

1959年、愛知県生まれ。アートディレクター、コズフィッシュ代表。並はずれた「うっとり力」をもって書籍や展覧会のデザイン、グッズのブランディングなど幅広いジャンルのデザインを手がけている。地中美術館、豊島美術館のロゴ、スヌーピーミュージアム東京のアートディレクション、ミッフィー展、エヴァンゲリオン展、さくらももこ展、北斎展など多くの展覧会を手掛ける。著書に過去のブックデザインをまとめた『祖父江慎+コズフィッシュ』(パイ インターナショナル)、ふしぎな本『おはよう ぷにょ』(小学館)がある。書籍のアートディレクションとしては『ぺぱぷんたす』『ぺぱぷんたすぷち』(小学館)がある。近刊は『朝のデザインさん』『夜のデザインさん』(パイ インターナショナル)。TDC会員、AGI会員

今後の新美術館の最新情報については、ベネッセアートサイト直島Webサイトにてお知らせしていきますので、是非ご期待ください。