≪瀬戸内「鍰造景」資料館≫ 公開のお知らせ
2021年8月14日(土)より
(左)直島でみられる鍰製の瓦/(右上)「からみ製大黒」 秋田県大仙市協和 大盛館蔵/(右下)鍰製の六角形の石積み 石川県小松市
2019年から始まったプロジェクト≪瀬戸内「 」資料館≫は、直島・宮浦ギャラリー六区にて、新たな展示≪瀬戸内「鍰(からみ)造景」資料館≫を2021年8月14日(土)より公開します。
アーティスト・下道基行による≪瀬戸内「 」資料館≫は、直島を中心とする瀬戸内海の景観、歴史、民俗などについて新たな資料館をつくるプロジェクトです。この資料館は地域に住む人々や関わりを持つ人々とともに調査、収集、展示し、語り合う場として構想されました。「 」のなかには毎回の展示テーマが表記されます。
第三回は≪瀬戸内「鍰造景」資料館≫と題し、銅製錬の際に発生する不純物、「鍰」がつくる風景に着目します。直島では1917年から銅の製錬所が稼働し、主たる産業として島の生活を支えてきました。鍰製の壁や瓦は現在も島の随所で目にすることができます。下道は直島に加え、銅鉱山やかつて製錬所があった町など、銅製錬に縁のある日本各地にも足を運びました。本展示では下道と直島島民ら※が制作した「直島鍰風景地図」や、調査・収集した各地の鍰風景の写真によって、日本の近代化の歴史や銅製錬とともにあった人々の営みが浮かびあがります。
直島や日本各地の鍰がつくる風景を通して、私たちの足元に確かに存在する近代化という歴史の地層を体感いただきたいと考えています。
※岡本雄大、アンドリュー・マコーミック
■瀬戸内「鍰造景」資料館
会期
2021年8月14日~9月12日のうち土日のみ開館
(8/23(月)、9/6(月)も開館)
詳しくは開館カレンダーをご覧ください。
開場
13:00~16:30
鑑賞料金
無料
皆様のご来場をお待ちしております。