岡﨑乾二郎トークイベント
This Must Be the Place(きっとここが帰る場所)=鄙ぶり 開催2019年2月1日(金)

岡﨑乾二郎の新作初公開と、作家独自の視点によるコレクションの一部展示替えに伴い、トークイベントを開催します。本展示タイトルや、「鄙ぶり」という主要なキーワードについて、また併せて展示される岡山出身で20世紀前半アメリカを拠点に活動した国吉康雄の作品から現代アート作品に至るまで、作家自らの言葉で語ります。

「鄙ぶり と アルカディア。鄙ぶりとは 一般に田舎風を意味し、一方で、ヒナとは別の場所=地方(鄙)からきた、かそけく、麗しく、稀有なものである。田舎とよばれる周辺に、中央/地方、天/地、生/死という対立を垂直に貫き、無効にしてしまう聖なる輝き=もう一つの別の場所を発見する。その意味で鄙ぶりとアルカディアは同じ神話的な構造を共有している。魂はこの輝きのなかに住んでいる。この輝きを通して、コレクション作品をみる」。
                                               岡﨑乾二郎

開催日時:2019年2月1日(金)14:00~16:30(開場:13:30~)

会場:ベネッセハウス ミュージアム 2F レクチャールーム
(〒761-3110 香川県香川郡直島町琴弾地)

参加費:無料(ただしベネッセハウス ミュージアムの入館料1,030円が必要です)
※ベネッセハウス宿泊の方は無料

申込み:不要

定員:80名程度(当日先着順になります)
※中学生以下の方のご入場はご遠慮ください。

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【作品タイトル】
轟は聞こえても言葉を話すのは聞いたことがない。髭がのびても赤ん坊のように泣く。鬣を逆立て地上へごろごろ落ちていく、無知から生じた過ち。遠くから射かけ矢尻を残したのも知らず憐れみもないアヂスキタ。海辺の椰子を飲み尽くしてしまった焔カヒコネ。煙のようにみえる尻尾、ダラリとしたモノグサ。金色の鱗で被われた顔貌神々しさ目を奪われる。この鄙ぶりの土地を去り、愛する岸辺を逃れ、でも未来は探しに行かなくても繊毛をなびかせ畑の畝に並んでいる。花が咲いたら蜂たちもずっと上天気が続くのを願うはず。蜜でねっとりした蜂の巣に残るのはだれ? (左)

賓として眺め聞いたものは(そら恐ろしいことでも)目新しく耳新しく、何も知らないから旅人は一切を受け入れる。そら彩り丘染めるアメノワカヒコ。過去に花を咲かせ石に枕して眠る。あなたは何者ですか?不意にワキ赤ツグミ、翼の力を失って海辺の草地めがけ石のように落下した。( 右)

2月2日(土)~4日(月)に宮浦ギャラリー六区にて岡﨑乾二郎ワークショップ≪どこでもステュディウム≫を開催します。
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●お問い合わせ先

公益財団法人 福武財団(087-892-4455/平日9:00~17:00)