ベネッセアートサイト直島　大竹伸朗作品鑑賞ツアー

ベネッセアートサイト直島では、大竹伸朗の作品を1990年代から近年のものまで、複数の島を舞台に展開しています。このツアーでは、瀬戸内海に点在する大竹伸朗作品をめぐりながら、鑑賞のポイントや作品制作エピソードなどをベネッセアートサイト直島のスタッフがご案内いたします。大竹伸朗ファンの方、興味があるという方、是非この機会にご参加ください。

おすすめポイント

直島、豊島、女木島に点在する大竹伸朗の作品をめぐります。また、最後には旅の思い出をコラージュ作品に制作するワークショップを行います。

ここが見どころ

（写真：山本糾）

ベネッセハウス ミュージアム

美術館とホテルが一体となった施設。収蔵作品の展示に加え、その場所のために制作されたサイトスペシフィック・ワークが恒久設置されています。大竹伸朗が1990年に制作した「シップヤード・ワークス」シリーズを3点、2Fカフェの外と、屋外の海岸近くに展示しています。

家プロジェクト「はいしゃ」大竹伸朗＂舌上夢／ボッコン覗＂ （写真：鈴木研一）

家プロジェクト「はいしゃ」

直島・本村地区で展開する「家プロジェクト」は、集落に点在していた空き家などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、アーティストが空間そのものを作品化したアートプロジェクトです。その中で大竹伸朗が手がけた「はいしゃ」は、かつて歯科医院兼住居であった建物全体が作品化されており、建物と船型がコラージュされています。2019年にアプローチ壁を新たに改修しました。

（写真：渡邉修）

直島銭湯「I♥湯」

実際に入浴できる美術施設。直島島民の活力源として、また国内外から訪れるお客様と直島島民との交流の場としてつくられたこの銭湯は、外観・内装はもちろん、浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまで大竹伸朗の世界が反映されています。屋上に配置された廃船のコックピット等、外観には船の部材も使われています。

（写真：宮脇慎太郎）

針工場

打ち捨てられる寸前だった船型と旧針工場という二つの存在を合体させることで、物自体の関係性を表しながら、背景にある時代や場所、人を想起させ、訪れる人々に「海」につながる様々なイメージを喚起させます。

（写真：渡邉修）

女根／めこん

休校中の女木小学校の中庭に大竹伸朗が制作拠点の宇和島市の海岸に流れ着いたブイを使って空間をつくりました。作品名である〈女根／めこん〉には、女木島の"女"と、「生命力」の象徴としての" 根っこ"、そして本作品が女木島の人々の憩いの場として島に"根付いていくこと" への願いが込められています。

ツアーレポート